1971-03-01 第65回国会 衆議院 本会議 第13号
今回の健康保険法改正案は、これらの事情を踏まえ、従来の定額補助の定率補助への改定、累積赤字の一般会計による肩がわり、老齢者優遇策等の措置を講じ、抜本改正への足がかりとしているのであって、単なる赤字処理案ではない。しかし、いかなる抜本改正であっても、財政問題を避けるわけにはいかないので、今回は、国と被保険者と患者との三者三泣きといった形で対処することとした。
今回の健康保険法改正案は、これらの事情を踏まえ、従来の定額補助の定率補助への改定、累積赤字の一般会計による肩がわり、老齢者優遇策等の措置を講じ、抜本改正への足がかりとしているのであって、単なる赤字処理案ではない。しかし、いかなる抜本改正であっても、財政問題を避けるわけにはいかないので、今回は、国と被保険者と患者との三者三泣きといった形で対処することとした。
したがって、決して単なる財政案だけではございませんので、政府もいままでの定額補助を定率補助に直すとか、あるいは何千億かにたまりました累積赤字を全部保険の外で、一般会計で肩がわりをするというような抜本的なことをやったり、あるいはまた、御承知のとおり、老齢者保険の見地も入れました改正も今度出しましたわけでありまして、決して抜本改正をのがれた単なる赤字処理案ではございません。
私のきょうの質問は、第一に、昭和四十一年度地方財政赤字処理案について、第二に、地方公務員の給与、身分等の問題についてであります。なお時間がありましたら、日本住宅公団等の進出を受けているベッドタウンの市町村が、公共施設、教育施設等の重荷であえいでおりますので、抜本的な対策があるべきだと思うのでありまして、そういう点に触れてみたいと思います。
政府の地方財政赤字処理案は、一の自己努力について見ましても、それから二の国の財源付与の面から見ても、三の増ワク起債の面からながめてみても、どれ一つとして堅実なものはないように私には判断されるわけであります。この地方財政赤字処理案に対して、大蔵大臣ははたしてほんとうに自信をお持ちなのかどうか、くどいようですが、地方自治体関係者にかわって、もう一度あなたの所信をお伺いしておきたいと存じます。